#BSMAC2022の記事になります。
BSMアドベントカレンダーは、BSMメンバーがクリスマスまでの期間中、毎日マガジン記事を投稿する企画です。BSMメンバーでない方も全て読むことができますので、クリスマスまで一緒に盛り上がりましょう!
詳細についてはこちらをお読みください。
はじめに
皆さんこんにちはこんばんは! うみちゃんと申します。
元ゲームプランナーをしておりまして、現在はクリエイターの仕事の裏方をお手伝いする会社をなんとか動かしております。自称14歳(実年齢は49歳)です。
今回テーマをいくつか考えていたんですが、まとめるにはちょっと時間が足らなそうなので、ぐるどんでいただいたゲーマ「年末に遊びたいゲーム」をご紹介したいと思います。興味があればご一読ください。
前提
今回ご紹介するゲームは、以下の基準で選定いたしました。
- 年末休暇の間で一通り楽しめそうなもの
- なるべく最近のもの
- 大人が楽しめることは前提として、お子さんがいらっしゃる家でも問題なく楽しめるもの
1に関してですが、MMORPGのような無限に時間を消費するようなゲームや、逆に対戦格闘のように時間を刹那に消費するようなアーケードスタイルのゲームは除外しました。まとまった休暇ですから、その間である程度満足したいですものね。
2に関しては、単純にオールドゲームを紹介しても仕方がないなというくらいの理由です。まあ、今回紹介するゲームにはリメイク作も含まれておりますが、実質新作くらいのレベルのものですのでご容赦ください。
3は、ご家族がいらっしゃる方を想定しています。休暇って家族と過ごすことが多いものですから、子供が見たり、横で同じゲームを遊んだりしても比較的問題ないゲームを選定しました。なのでサイバーパンク2077みたいな表現的にヤバそうなゲームは入っていません。
それではご紹介いたします!
ポケットモンスター スカーレット&バイオレット
対応ハード:Nintendo Switch
発売元:ポケモン
開発元:ゲームフリーク
https://www.pokemon.co.jp/ex/sv/ja/
キャッチコピー:トモダチと過ごす、ボクたちの青春物語
現在ゲーム界隈を賑わせているポケモン本編の最新作です。オープンワールドへ初挑戦した本作ですが、技術的にはNintendo Switchの性能限界にぶち当たってしまって若干残念な評価となっています。オープンワールドゲームをご存知の方はわかりみのあるバグも散見されますし、テクノロジーの玄人筋からはあまり良い評価をされていません。
ですが、進行不能やハマりのような深刻な不具合はありませんし、そんな瑣末な部分はぶっ飛ばすぐらいの見事なレベルデザイン(難易度設定みたいなこと)と、今までのポケモンではあまり重要視されてなかったストーリーの見事さに感服しました。お手元にSwitchをお持ちの方、今までポケットモンスターを触ってこなかった方も、ぜひ遊んでみてください。その際、できればYouTubeなどの実況動画や解説動画などはなるべくみないで遊んでいただきたい…!
今回魅力的なのは、ともかく登場人物たちです。今回主人公は学生として学校に入学することになるのですが(まずここが新しい)、主人公の友達となるネモやペパーといった生徒たちはもちろんのこと、ジムリーダーとして君臨する人々はほとんどが他に仕事を持っています。中でも配信者として活躍しているナンジャモはエキセントリックな言動で人気ですし、一方で寡黙なサラリーマンとして働いているアオキさんは「孤独のグルメ」をモチーフとしているのでは? と巷で囁かれてます。また、学園の先生も曲者揃い。特にポケモンを遊んでいない方は、学園で授業を受けてから冒険へ出ることを強くお勧めします。物語的な要素だけでなく、チュートリアルも兼ねています。
プレイ後の印象ですが、僕は映画「グーニーズ」を思い出しました。少年たちが冒険を経て、ちょっとオトナになる物語ですね。あるいは「スタンド・バイ・ミー」にも似てるかもしれません。ともかくネタバレなしで、ぜひ遊んでみてください。
タクティクスオウガ リボーン
対応ハード:PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch、Steam(Windows)
発売元:スクウェア・エニックス
開発元:ALGEBRA FACTORY
https://www.jp.square-enix.com/tor/
キャッチコピー:自らの正義か、世界の正義か。貴方が掴み取る物語
スーパーファミコンでカルト的な人気を博した「タクティクスオウガ」。その2回目のリメイク作品です。ゲームの骨子は「大戦略」や「ファイアーエムブレム」シリーズのようなウォー・シミュレーションですが、高さの概念が導入されたことにより、上から弓で襲撃することで有利に立ち向かえたり、相手を高いところから落とすことにより窮地に追い込むなどのさらなる戦略性を備えるという部分が当時としては画期的な作品でした(このシステムは描画システム込みでHERMITと呼ばれています)。
物語はかなり重たいもので、架空世界における民族紛争を描いたものです。支配階級と被差別階級の対立が、少数民族の主人公の視点で描かれます。その中で主人公は、自分個人の主張を通すのか、それとも多数の人々の利益をとるのか、たびたび選択を迫られます。その結果として、物語上で味方になる人々、敵になる人々も変わり、物語の結末も大きく変わってしまうのです。
インターネットミームとなっている「家畜に神はいないッ!」などはこの作品で登場したセリフです。この一言だけでも苛烈な物語であることは想像に難くないと思います。
今回のリメイクは、オリジナルのディレクターである松野泰己氏(他の代表作はファイナルファンタジータクティクスやファイナルファンタジーXII)の会社、ALGEBRA FACTORYによりがっつり作り直されています。遊びやすさの調整はもとより、ゲームシステムの改良、セリフのフルボイス化なども果たされ、令和の今遊んでも問題ないゲームになっています。
大河ドラマ的な世界を求めている方にぜひおすすめです。また、周回することで別の結末を見ることもできますので、物語世界にどっぷり浸かりたい方はプレイしてみてくださいね。
なお、松野氏によると「すべての機種で対応解像度は同じ1080p」とのことですので、より精細なグラフィックスを求めて高性能ハードを使う意味はないとのことです。一番遊びやすいハードで遊んでみてください。
ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤
対応ハード:Nintendo Switch
発売元:スクウェア・エニックス
開発元:トーセ
https://www.dragonquest.jp/treasures/
キャッチコピー:おなじみのモンスターたちとお宝探し!
2022年末に登場したドラクエ関連作品最新作です。実はこの記事を書いている日に発売されたので、他のゲームと違って詳細に踏み込めないところがあります。その点はご理解ください。
主人公は「ドラゴンクエストXI」で主人公の相棒だったカミュと、その妹のマヤ。彼らが幼い頃、海賊団に拾われて冒険をしていた頃を描いた作品です。ふしぎな精霊に導かれて迷い込んだ世界で、「七つの竜石」というお宝を探すためにモンスターを仲間にしながら冒険する物語です。
話の概要を聞くと「ドラゴンクエスト モンスターズ」シリーズを思い出された方も多いかと思います。開発元も同じですし、基本的な構造は似ています。ただし、オープンワールド風(エリアごとに区切られているポケモンアルセウス方式)の世界だったり、モンスターズシリーズと比較してアクション性がより高まっているなど、近年のゲームの良いところを取り入れて改良されています。
本日発売日だということで物語的な評価はできませんが、基本的にはドラクエ印ですのである程度のレベルには達していると想定しています。また、なんといっても仲間になるモンスターたちは、みなさんおなじみのドラクエのモンスターたちです。彼らの動きをみてるだけで楽しくなれると思います。
若干青田買いなところはありますが、私と一緒に楽しんでみませんか? この記事が掲載された頃からプレイを始める予定です!
ソニック フロンティア
対応ハード:PlayStation 4、PlayStation 5、Xboxシリーズ(スマートデリバリー)、Nintendo Switch、Steam(Windows)
発売元:セガ
開発元:ソニックチーム
http://sonic.sega.jp/SonicFrontiers/
キャッチコピー:超高速でオープンワールドを駆け回れ! 新世代の蒼いハリネズミ!
セガの看板キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホック」の完全新作は、オープンワールドを舞台に大冒険する完全3D作品となりました。
オープンワールドでソニックというのはなかなか難しいお題で、どうしても従来のソニックが箱庭の中でハイスピードアクションを繰り広げていたものを、自由な世界で走り回ってくださいというのは相性が悪いのではないか、と下馬評ではささやかれていました。しかし、ソニックチームはその挑戦を見事にクリアしてくれました。
具体的にいうと、オープンワールドであるフィールドと、お題をクリアしないといけない電脳空間という2つの仕組みを設けることで、そのどちらの楽しさもクリアできるようなっています。このやり方自体は「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」の祠システムでも取り入れられていた手法ですが、それをソニック流に上手く昇華しています。
また、フィールドにはソニックシリーズでお馴染みのアスレチック的なフィーチャーがこれでもか! という具合に設置されており、それらを探して楽しむだけで時間が無限に消えていきます(ので、全部コンプしようと思う人は覚悟してください…w)。
そしてソニックと相対するボスたちもど迫力。「え、こいつどうやって倒すの?」ってなると思いますが、そこはソニックの超スピードを信じて立ち向かいましょう。アクションゲームが好きな方には絶対楽しめる太鼓判を押させてください。
ちなみに本作、ハイスピード+オープンワールドですので、できるだけ高い性能の機種で遊ぶことをお勧めします。PlayStation 4とかならまあ許容ですが、Nintendo Switch版は試してないですがやめた方がいいのでは…? Steam版も、ご自身のPCスペックとご相談の上でお試しください。
Forza Horizon 5
対応ハード:Xbox(スマートデリバリー対応)、Windows(ストアアプリ)、Steam(Windows)
発売元:Xbox Game Studios
開発元:PlayGround Games
https://www.xbox.com/ja-JP/games/forza-horizon-5
キャッチコピー:自らの愛車に乗って、駆けろメキシコの大地!
まず、実はこの枠は最後までMicrosoft Flight Simulatorと迷っていました。というのは、今やっている朝ドラ「舞い上がれ!」がちょうど飛行教習編で、MSFSで舞ちゃんたちがどういったことをしているのか、特に着陸がどう難しいのかというのを追体験できるといった点でお勧めしようかなと思っていたんですね。
ただ、これはXbox Game Studioのプロダクト全般に言えるのですが、ローカライズがひどいんです。特に日本語に関してはあまり配慮がされておらず、たびたびフィードバックは入れているのですが、基本的なこと(周波数の区切り文字が「.」でなく「。」になっているなど)が直らない状況が続いていて、どうするかなあと思っておりました。
そんな中、ビッグニュースが舞い込みました。MSFSとともにXboxの看板タイトルであるForzaシリーズの最新作「Forza Horizon 5」が1年越しに日本語のフルボイスオーバーに対応したというじゃありませんか! というわけで、今回急遽おすすめを入れ替えてこちらの作品にした次第です。
Forza Horizonシリーズは、すごく大雑把にいえばめちゃくちゃだだっ広いオープンワールドでドライブをするゲームです。普通の公道だけでなく、オフロードも走行可能。森の中も行けますし、川だってじゃぶじゃぶ進めます。車が進める場所であれば、おおよそどこでも行けるというゲームです。
といっても、目標がないとゲームとしては成り立ちません。そのため、マップの至る所にクエストが散らばっており、スピード競争をしたり、ジャンプの距離を競ったり、あるいは特定の場所で撮影スポットを探したりするなどを達成するとゲーム内マネーがもらえ、それを使って新しい車を買う、というのが大きなゲームループとなっています。
メインとなるクエストを単純に達成するだけなら、多分2日くらいあれば終わります。ただ、サイドクエストが多く、また運営型のゲームなので、季節イベントなども定期的に開催されています。車が好きで、ドライブが好きという方はぜひプレイしてみてください。Xbox Game Pass対応ですので、加入していれば無料で楽しめます。
ちなみにボイスオーバーですが、普通のセリフだけでなく、ゲーム内のラジオのDJまで日本語化されております。これはForza Horizonシリーズでは2以来なんですよね。やればできるじゃん、Microsoft。
終わりに
いかがだったでしょうか。遊んでみて「楽しかった!」という感想があったら、ぜひぐるどんで教えてくださいね。
最後に自分が関わっているオープンソースプロダクトの宣伝をさせてください。スクウェア・エニックスが誇るMMORPGで、今や世界で大人気の作品「ファイナルファンタジーXIV」をApple SiliconのmacOSで動作させるためのオープンソースプロダクト「XIV on Mac」の日本語ローカライズ、および日本語ユーザーサポートをボランティアで担当しています。FF14自体はmacOS版も出ているのですが、対応機種が更新されていないので色々不便があり、それらをOSSでカバーしているのが私たちのチームです。FF14に興味があるmacOSユーザーの方は、ぜひお試しください。
以上、うみちゃんでした!
最後までお読みいただきありがとうございます!
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