#BSMAC2022の記事になります。
BSMアドベントカレンダーは、BSMメンバーがクリスマスまでの期間中、毎日マガジン記事を投稿する企画です。BSMメンバーでない方も全て読むことができますので、クリスマスまで一緒に盛り上がりましょう!
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【自己紹介】
お世話になっております。Togassy と申します。
普段はシステムエンジニアとして仕事をしております。
この数年は「日本酒」に魅力を感じるようになり、将来的には日本酒業界に貢献できるような働きを行いたいと仕事の傍ら、日々画策中です。
その一環で、2021年は日本ソムリエ協会が企画している日本酒ソムリエこと、資格「SAKE DIPLOMA」を取得しました。(テイスティング練習が一番辛かった....)
自分の人生を変えつつある日本酒の魅力、そしてクリスマスやお正月のめでたい時期に飲む飲み物として、選択肢の一つになればと、筆を執っております。
【日本酒の魅力】
皆さんは「日本酒」に、どんなイメージをお持ちでしょうか。
・アルコールが強くキツイ飲み物
・おじさん、おじいちゃんしか飲まない古臭いお酒
・学生時代に飲み放題居酒屋で、先輩に飲むことを強要された
普段から飲む方は別にして、飲まない方はネガティブイメージがあるのでは無いかと思います。私もその一人でした。
しかし、ある日本酒との出会いをきっかけに「日本酒の多様性」を目の当たりにし日本酒沼に入っていきました。
日本酒の凄さは、
「米・米麹・水」
という 「無味無臭」の原料 と、杜氏・蔵人達の職人の技によって、
甘さ・旨味・苦味...の幅広い味や香りのバリエーションを実現できるところにあります。
香りとしては、
トロピカルフルーツを連想させる華やかなもの、メロンのような落ち着いたもの
ナッツや炊いた米などの穀物を連想させるものなどがあります。
味わいとしては、
水のような切れ味抜群のものから、フルーツ系の濃厚な甘みを感じるものや
酸味がしっかりするもの、カラメルのような熟成されたものなどがあります。
食文化の変化とともに、その時代に好まれる飲み物はありますが
日本酒はトレンドに対応していける能力があるお酒です。
近年はその多様性から、和食とともに海外の注目度が高まり、輸出は伸び続け、日本酒 = SAKEとして知名度が上昇してきています。
アメリカやフランスなどは、海外で日本酒蔵が誕生するケースや、日本の酒蔵が現地で醸造所を設立するケースも相次いでいます。
日本酒が世界で評価されていることに、一人の酒飲みとしては誇らしく感じています(笑)
一方、国内での消費が下降気味であるのもまた事実です。
お酒の種類が広がり、パイの奪い合いが起こると共に、何より「お酒を飲まなくていい」という考えが広がりを見せています。
この2年はコロナの影響で、人同士で酒盛りをする機会がなくなったことも一因ですが、「飲まなくても楽しめる」という時代になったのでしょう。
アルコールは百害あって一利なし。
まさにそのとおりですが、それを考慮しても 美味しい・面白い と思えるのが日本酒の魅力だと感じています。
ここからはクリスマス・お正月にオススメ日本酒のご紹介を通して、日本酒の面白さをお伝えさせてください。
【クリスマスのオススメの日本酒 その1】
澤の花 Beau Michelle “snow fantasy (スノーファンタジー) ”
(伴野酒造/長野)
クリスマスといえば「華やかさ」や「オシャレ」な雰囲気で時間を過ごすでしょうか。
家族やパートナーとゆったり団欒を囲むというのも想像できます。
この「Beau Michelle」はそんなムードにピッタリの純米酒。
青りんごの様なフルーティな呑み口でありながら、程よい酸味と甘すぎないすっきり感も感じられます。
何より「瓶内二次発酵(アルコール発酵が続いているもろみを入れておき、発酵を続けさせる)」により、
スパークリングワインのようなシュワシュワ感を楽しむことが出来ます。
アルコール度数も日本酒の中では「低アルコール」の部類になる「9%」なので、
スッと飲める危険なお酒です(笑)
乾杯の食前酒として如何でしょうか?
【クリスマスのオススメの日本酒 その2】
たかちよ Xmasラベル feat.さかずきんちゃん 無濾過生原酒
(髙千代酒造/新潟)
日本酒のラベルとは思えないほどのポップで華やかさが目立つこのお酒。
近年の日本酒は、「クリスマスラベル」のお酒が出るのですが、
その中でもたかちよのお酒は「可愛い」ラベルとして人気のお酒です。
今年のお酒は、特徴としては「赤りんご」を思わせる甘みを伴いながら、
爽やかな味わいがあるとのこと。
「たかちよ」はフルーツ系の甘みが特徴のお酒が多いため、「ほろよい」などのカクテルが
お好きな方には特にオススメできます。
「たかちよ」は私が日本酒沼に入ったきっかけの一つです。
日本酒初心者や苦手な方にもぜひ飲んでいただきたいです。
【お正月にオススメの日本酒 その1】
楯野川 2023 卯 干支ボトル 純米大吟醸
(楯野川酒造/山形)
私の地元、山形県より1本。
先程の「クリスマスラベル」と共に季節企画酒として人気なのが
「干支ラベル」
各酒蔵がその年の干支に合わせて発売することが多くなってきました。
「楯野川」さんもそんな酒蔵の一つ。
「楯野川」さんの特徴としては、「純米大吟醸」しか日本酒は造らない蔵。
純米大吟醸とは、米・米麹・水だけを原料として、
お米を「50%以上」削って造られた日本酒です。
日本酒の中でもグレードが高く、雑味のない綺麗なお酒が
できやすいと言われます。
楯野川さんのお酒はスッキリとした飲み口に、
品のある甘みとしっかりとした旨味があるお酒が多いです。
今回の干支ラベルは、麹に焼酎でよく使われる「白麹」 を使うことによって、
穏やかな酸味と甘味を楽しむことが出来るとのこと。
ワイングラスで爽やかな香りを楽しみながら飲んでみては如何でしょうか?
【お正月にオススメの日本酒 その2】
しぜんしゅ 燗誂
(仁井田本家/福島)
日本酒の楽しみ方のひとつに「温度変化」があります。
冷たくすることによりスムースな飲み口になったり、
温めることで味がまろやかになったり...
「お燗」はその中の代表すべき技になります。
今回セレクトした「しぜんしゅ 燗誂」は、
「お燗に適したお酒」になります。
常温では比較的どっしりと、角ばったようなお酒なのですが、
温めることで 「穀物系の優しい香り」 と「まろやかな旨味」にお酒が変化します。
アルコールのキツさもなく、じんわりを身体を温めてくれる優しいお酒です。
ちなみに醸造元の「仁井田本家」さんは、原料を「無農薬・有機米」にこだわり、
自社で使用する一部の酒米も生産。
地元の豊かな自然を後世に残すという信念のもと、酒造りをされています。
先日は大手アウトドアメーカー「パタゴニア」とのコラボ酒も販売。
近年のSDG的な観点も含め、注目されているお蔵さんです。
(私の推し蔵の一つでもあります)
【お正月にオススメの日本酒 その3】
栄光冨士 純米大吟醸 79Au〜PURE GOLD〜 金箔入 限定品
(冨士酒造/山形)
最後に、私の地元 山形県から変わり種を。
栄光冨士の純米大吟醸シリーズも、私が「たかちよ」同様 日本酒沼に入ったきっかけの一つ。
こちらはなんと「通常の約20倍の金箔」が入っています!
見栄え抜群!(通常が何かは私も知りません笑)
ワイングラスに注ぐと「フルーティーで穏やか香り」が広がります。
呑み口の品がありつつ、しっかりとキレのある甘みは、日本酒を飲んだことがない人には衝撃だと思います。透明なグラスを通して、金箔を見るのも新感覚かもしれません。
お正月のめでたい雰囲気やお祝いごとなどの宴席、贈答にも向いているお酒と言えます。
【おわりに】
長々と綴らせていただきましたが、
当然ながらこれ以外にもユニークで美味しい日本酒は沢山あります。
日本には酒蔵が「1400以上」、銘柄が「1万以上」あると言われています。
何か1杯のんで「日本酒は美味しくない」と言われるのが私は悲しく、必ずご自分に合うお酒はあると思い、周りの方に薦めています。
アルコールが飲めない方は甘酒、お酒以外なら美容液など日本酒及び発酵の力は魅力だらけです。
ぜひ、お近くの酒蔵さんや地酒屋さん、飲食店さん(出来れば日本酒が沢山ある)に足を運んで頂き、日本酒を試してみてください。
※私も比較的足を運んでおりますので、僭越ながらご相談にも乗らせていただきます!
皆様のクリスマス・お正月が幸せなものになること、日本酒がお供になることを祈りつつ、いつかご一緒に酒場で、日本酒を片手に乾杯できる日が来ることを信じております。
その際にはお酒を注がせてください!
お読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
Merry Christmas and Happy New year!
最後までお読みいただきありがとうございます!
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