backspace.fm #050は、日本のユーザーインターフェイス研究の第一人者、携帯電話の予測変換システムPOBoxの開発や、Gyazoをはじめ多数のWebサービスも開発され、富豪的プログラミングの提唱者でもある増井俊之(ますい としゆき)さんをゲストにお迎えして、増井さんが最近気になっているという、計算機の進化について思いっきり語っていただきました。また元Appleエンジニア増井さんからのiPhone 6、Apple Watch感想も大変貴重です。
今週のニュース
今週のスペシャル
- 計算機の使われる状況やユーザが大きく変わってきている
- しかし計算機の利用方法は30年間変わっておらず、様々な問題が出てきている
- 30年前のNeXTと現在のパソコンは似たようなものである
- しかもそれが問題だと誰も思っていないようである
- ユーザも開発者も現状で良いと考えているのかもしれないが、それは間違っている
- 計算機屋が使うんだったら現在のでかまわないのだが
- ユーザも利用環境も全然変わってるのだから現在みたいなのが良いわけがない
- 5億年前のカンブリア爆発
- マイコンが出たころはいろんな工夫があった
- 最近ArduinoとかRasPiとかがあるから少し面白くなってきた
- 現状の計算機インタフェースの何が悪いか
- やりたいことと操作がダイレクトじゃない
- 色々考えないと使えない
- 本を読みたい ⇒ 電子書籍アプリ捜す ⇒ データ捜す
- 映画見たい ⇒ どのソースから見るのか考える ...
- Webはこうなっているから、こういうサービスがあるから、こういうアプリがあるから、という発想になっている
- ユニバーサルじゃない
- いろんなところで使えない
- 風呂で使えない
- 使える人が限られている
- 老人や知的障害者にパソコン使ってもらえるか? 認証できるか?
- キーボードよりはマシだが、タブレットだってどこでも使えるわけじゃない
- 既存のGUIとあんまり変わらない
- そもそも概念の理解が難しい
- なんとかなるものか?
- Yes!
- そもそも人間がやりたいことをサポートできればいい
- 「そもそも」人間がやりたいことは江戸の昔から変わっていない
- 「そもそも」から計算機を考え直すべきではないか?
- 何をやりたい?
- コミュニケーション
- 知らないことを調べる
- データを捜す
- 美味しいものを食べる
- 面白いものを見る
- 面白いところに行く
- これが解決できればいい
- アプリだのタブレットだの関係ない
- どうすればいいの?
- 「長屋コンピューティング」を可能にするような、ユビキタスでユニバーサルな手法を考えるべきである
- そのための「コロンブスの卵」的な技術を発明したいと思っており、現在いくつか試作/評価中である
- 機器を持ったり使ったりすることは今後はカッコ悪いと認識されるようになるのではないか
- 時計のデザインに凝るとか時代遅れである
- 「時間を知るために左腕を見る」なんてカッコ悪くない?
- 「変な装置を腕につける」なんてカッコ悪い
- 誰もがもっと現在の常識的行動に疑問をもつべきである
- 「鍵を紛失」とか「リモコン」とか死語になるべき
次週予告・告知
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