初めましてnoriと申します。「Okita-side #011:今こそ『世界の坂本龍一』を捉え直す そして僕たちに何ができるか」を聴いてくださった方々には感謝申し上げます。
okitaさんからこの提案があり、お話を聞くと坂本龍一を知ってるけど通ってないとのことでした。
YMOの結成から既に45年経過しているわけですから、そりゃそうだとの感想を抱くわけで何から推薦するのが良いのか迷いながら収録に臨みました。
思いが強すぎてまとまりのなかったお話をしてしまったのは反省点でもあり、お聞き苦しいかった点は、この場をお借りして陳謝致します。
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
さてYMO(YELLOW MAGIC ORCHESTRA)は1978年から1983年の5年間の活動期間で8枚のアルバムを残して散開(解散)します。のちに再結成(再生)して1枚のアルバムも制作されます。
思い起こせば結成から散開までの5年間の自分は中学2年生から大学1年生まで。酸いも甘いも含めてYMOの作品と一緒に多感な時期を過ごせたのは幸せでした。
収録とこの記事を書くにあたって、当時の日記を本棚から取り出して見直してみると、ファーストアルバムの感想には「細野/天才,坂本/鬼神,高橋/センス」と記してあり、その後に「彼らの音楽をもっと理解するためには、彼らの影響を受けた音楽・背景をしっかり勉強する必要がある。お小遣い貯めないと」と書いてありました。
赤面してしまう幼稚な文ですが、ある意味正しい解釈だなとも思っています。3人のメンバーが才能豊かで全員がある意味「天才」なのですが音楽的背景が異なる3人が才能を交差させ、結果できあがった音楽がYMOのアルバムだと思います。
ソロとしての坂本龍一
実は彼らのソロアルバムのセールスはそれほどではありませんでした。坂本龍一(以下、坂本さん)のファーストアルバム「千のナイフ」のイニシャルのプレスはたった500枚です。
YMOがヒットし再販される形で一定の売り上げを記録しますが、売れたのは「ウラBTTB」(栄養ドリンクのCM曲 energy flowが収録されている)くらいで、生涯に渡ってコアな音楽ファンと音楽関係者に好まれる玄人肌の音楽だったかもしれません。
でも何故これまでに評価されたのかというと、楽曲における構成力とハーモニー(和音の選択)が優れていたからだと思います。