#BSMAC2023 の記事になります。
BSMアドベントカレンダーは、BSMメンバーがクリスマスまでの期間中、毎日マガジン記事を投稿する企画です。BSMメンバーでない方も全て読むことができますので、クリスマスまで一緒に盛り上がりましょう!
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ご挨拶
Youjinfoxと申します。
BSM界隈では主にカメラ部に生息しているガジェット好きです。
スマホのカメラは驚異的な進化を遂げており、日常の瞬間を捉えるために手軽で便利なツールになってきましたね。
それでも私がカメラを持っている理由はいくつかありますが、特にストロボ撮影にハマっているからという部分は大きいです。
今回はストロボによる表現技法のいくつかを紹介して、だれか沼に落ちてくれないかなと思い筆を執りました。
ストロボとは?
ストロボとは、一般的にはフラッシュと呼ばれたりする瞬間光を発生させる装置です。
定常光(LEDライト等)と違って、バシッと一瞬の光で撮影します。
photographとは文字のごとく、光が記録されたものなので、光源というのは重要です。
私が主にこの3つが欲しい時にストロボを使います。
1. 光の補強
2.光の方向・強さを変えて意図的に明暗差を作り出す
3.モノの動き(被写体ブレ)を止める
今回はこのポイントを使って撮った練習撮影をご紹介できればと思います。
1.光の補強
こちらはその場の環境光だけで撮影したマフィン。部屋のシーリングライトが光源です。
まぁ、ぱっと見そんなに悪くはないですね。
設定は SS1/200秒 | F10 で撮影。ISO感度はAUTOにしたら10,000まで上がりました。最近のカメラはISO感度を上げてもノイズが乗らないように頑張ってくれてます。
シーリングライトって家の中って生活するには十分なのですが、写真を撮影するためには不十分なんです。
ここでストロボに登場してもらいます。今回はモノブロックストロボ Nissin MG-Xを天井にバウンスさせて撮影します。
色合いはシーリングライトの暖かい色が影響していないので、肉眼でみた物体の色と非常に近く、正確な表現ができています。
The 素材!って感じの写真に仕上がりました。
2つの写真の一部をズームインして比較してみますと、物体の立体感や、ノイズの乗り具合が顕著に出ています。
このように、ストロボを使って写真全体に必要な光量を瞬間的に補強することにより、カメラ側の設定が多少無茶言っていたとしてもシャープな画像と豊かな色彩を表現することができます。
特にポートレートや商品写真など、細部のディテールが重要なシーンでその効果を発揮します。
2&3. 明暗差+動きを止める
ストロボを使ってその場にはない光を作ったり、逆にある光を省きと影を表現することができます。要は映したいところだけ映して、それ以外を省くことができます。
また、適切な光があれば、被写体ブレに悩まされることはありません。
何千分の一というシャッタースピードを稼がなくても、ストロボを使えば水だって止めることができます。
この2つのいいとこを使って1つ作品を作ったので、その工程をご紹介します。
休日にダイニングテーブルでアイスコーヒーを飲んでいただけの写真です
ピントが合っているグラス以外はF値が小さいのでぼけていますが、後ろにあったティッシュボックスだったり、壁も映えない。なんとなく記録したって感じです。
①カメラの設定をいじって、ストロボなしでは全く映らない「ブラックボックス状態」にします。
②グラスの後ろにストロボを設置します。ストロボはシャッターと連動してリモートコントロールできるように設定しています。
③グラスだけだと味気ないなーと思って、手元にあった水蒸気発生器をグラスとストロボの間に吹き付け、レイヤーを追加します。
④ストロボのパワーを調整して、納得のいく光の回り具合を探します
撮影した写真がこちらで、非日常な1枚が取れました
もっと余白を大きくとって、演出に意味を持たせたらコマーシャルフォトっぽい感じになりそうです。
部屋の環境は全く変わっておらず、後ろにはティッシュボックスがありますが、光が回っていないため映りません。
切り取ってみてみるとこの部分。グラスについた結露のシズル感と水蒸気の粒子が完璧に撮影できているので、満足しております。
まとめ
ストロボを使った写真撮影の魅力ついてご紹介してみました。
紹介した点はストロボの可能性のごく一部に過ぎません。
光の当てる方向、ストロボの数、光源同士のパワーバランス、光の色などを調整することで、写真に無限の表現力と感情を吹き込むことができる素晴らしいアイテムです。ちょっと設定を変えるだけで、同じ被写体でもまったく異なる雰囲気の作品を生み出すことが可能になります。
ただし、ストロボの魅力を最大限に引き出すには、練習と経験が不可欠です。初めは複雑に感じるかもしれませんが、使いこなすことで他では決して得られない独自の写真を創出することができます。この挑戦は、写真撮影の旅において、非常にやりがいのあるものです。ストロボを使うことで、単なる写真を超えた唯一無二の芸術作品を創り出すことができるのです。
写真撮影は、ただの記録を残す行為ではありません。それは、光と色、影を使った表現の世界です。ストロボを活用することで、その世界をより深く、より豊かに探求することができるでしょう。
ストロボ沼、カメラをお持ちの方はもちろんこれから始める人も是非覗きにきてください。
Discordにストロボ板はないですが、話しかけていただければと存じます。
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