以前、作成した、BSFMつり部、第1回オフ会の「しおり」が、渓流ルアー釣りの釣り具ガイドとして流用が効くので、単発の記事として抜き出して再編集いたしました。
内容的には第1回の「しおり」とほぼ同じですが、初心者の参加者に対して「釣り具についてはここ見ておいて」という感じに活用してもらえたら、嬉しいです。
■渓流釣りの釣り道具について
多くの管理釣り場で釣り道具はレンタルできますが、今後もやりたい、という人は安物でいいので道具を揃えることをお勧めします。昔、釣り具について語るライブをやってことがありますので暇な人はこちらもどうぞ。
■釣り竿について
竿は軽く短く柔らかいものを奨励します。製品型番に「UL」(ウルトラライト)と書かれているヤツがお勧めです。超安いものですと2000円。有名ブランド品でも入門クラスのものであれば6000円くらいのものがあります。
竿先の先径(釣り竿の最も先端)が1.5mm以下がお勧めです。
竿の長さは、長い方が遠くにルアーを飛ばせますが、管理釣り場だと2m未満が一般的です。自分は1.5m~1.8mあたりを持っています。
竿のスペックのところに書いてある「適応ルアー」は、たとえば「1g~7g」など、0.8g~10gの範囲でOK。軽いモノに対応していればいるほどよい…というかんじです。
大ざっぱに選びたい場合は「管理釣り場向け」「エリアトラウト対応」みたいな売り文句があればそれでいいです。
使ったことはないですが、その要件で探すと、こんな安いヤツも見つかります。
■リールについて
初心者はスピニングリールでOKだと思います。
安いもので2000円くらい。有名ブランド品でも安価なものは5000円くらいです。
サイズは適当でOKですが、大きすぎると疲れやすいので軽いものを奨励します。
メーカー品で言うところの1000型番から2500型番くらいでいいと思います。
製品によってはギア比を選べます。
ハンドルを一回転回すとたくさん糸が巻けるのがハイギアタイプです。流れの早い渓流で使うことを想定するならばハイギアタイプを選ぶのがいいと思います。
ボクはこちらを選んでいます。ハイギアタイプは型番に「H」が付いているものが多いです。
流れがない、あるいは流れの遅い管理釣り場では標準ギアタイプでもOKです。
たとえばこちら
標準ギアタイプ
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ハイギアタイプ
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糸を巻くスプールという部分に浅溝タイプと深溝タイプがありますが、渓流釣りはあまり遠投をしないので、あまり糸を巻かないでよい浅溝タイプで良いと思います。
リールを使ったことがない人は、下記の記事などを読んで勉強しておきましょう。
針を外したルアーなどで投げる練習をしておきましょう。
★リールの各部と名称
http://daiwa.globeride.jp/column/tackle/contents/01/index.html
★リールの糸の巻き方と竿への取り付け方
http://daiwa.globeride.jp/column/tackle/contents/02/index.html
★ルアーの投げ方
http://daiwa.globeride.jp/column/tackle/contents/02/index02.html
■釣り糸について
ナイロンでもフロロカーボンでもOKですが、長時間使っていないと巻きグセ(糸にコイルのような形のクセができる)が付きやすいです。
ナイロンは水に浮きやすく、フロロカーボンは水に沈みやすい特徴があります。
マス釣りでは1.5号(6lb)くらいでしょうか。
大物狙いの場合は2号でもOKです。
リールに糸を巻く場合ですが、スプールからはみ出るほどたくさん巻かないこと!
【中級者以上を目指すなら...】
PEラインと呼ばれる、とても細くて丈夫で、なおかつ巻グセが付きにくい糸もあります。
値段は高いです。超極細の糸をロープのように織り込んでいるため細いのにやたら丈夫なのです。
巻グセが付かないのはPEラインに伸縮しない特性があるためで、これは釣り上げるときにはデメリットになるので、バネの役割を果たす狙いで、PEラインの先端に1m程度のナイロンやフロロカーボンの糸を連結させて使うのが一般的です。この仕組みをショックリーダー呼びます。
ボクもこのスタイルですが、初心者はあまり気にしなくてもいいかもです。
PEラインは細くても丈夫なので、ナイロンなどよりも細いもの(0.4~0.8号)を選ぶのがセオリーです。
■ルアーについて
ちなみに釣り竿やリールはレンタルできても、ルアーは貸してくれないことも多いため、トラウト用のルアーを各自で適当に揃えてください。
ミノー(プラグ)
スプーン
スピナー
ペレット
といった種類があります。
適当でOKです。
Amazonなどで「トラウト ルアー」で検索して、なるべく軽くて小さいものを適当に選択します
安いものでOKです。
大物を狙う場合は大きなルアーを使ったりすることもありますが、普通は2cm~5cmくらいですかね。
管理釣り場のマス釣りでは重さは1g~5gくらいまでが多いです。
同じ見た目のルアーでも水の上に浮かぶもの、水の中を泳ぐもの、水の底を攻めるもの…と、いろんなものがあります。
魚は色が見えている生き物なので多様な色や形のモノがあると釣りが楽しくなります。
魚はルアーを覚えてしまうので、10回くらい投げたらルアーを入れ替えて釣ります。
なので安物でもいいのでたくさんあった方がいいです。
キャスティングや上州屋のような大手釣具量販店で購入してもいいですし、オークションなどで中古を買ったり、タックルベリーのような中古専門店を訪れて買うのも良いと思います。
http://b-net.tackleberry.co.jp/ec/index.cfm
釣具店では「エリアトラウト用」と言うポップが掲げられた商品棚を覗くといいと思います。
ちなみに"エリア"は管理釣り場のこと、"トラウト"はニジマスのようなマス科の魚のことです。
■【重要】ルアーを取り付けるための釣り具~「スナップ」を用意しよう
ルアー釣りはルアーをとっかえひっかえ入れ替えるので、簡単にルアーを入れ替えるための釣り具です。
糸の先端にこれを結び付けて釣りをします。
いろんなものが出ていますが、自分はこれを使っています。
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■ランディングネット
取り込むときに使う網です
amazonで「たも網」「ランディングネット」で検索するといろいろ出てきます
釣り上がる魚は小物で20cm 大物で40cm以上のイメージで選んでください。
糸を編んで作られた網は、その糸にルアーの針が引っかかるとなかなか抜けませんので注意されたし。
ボクは針が刺さっても抜けやすいラバー製の網を使っています。
上のヤツはブランド品なのでお高いですが、「ラバーネット」で検索すると2000円以下の安いものもでてきます。
■釣った魚をストックしておく道具~魚籠(びく)
釣り上げた魚をとりあえず生かして保存しておく網です
なんでもOKです
amazonで「魚籠」「びく」で検索すると一杯出てきます
■魚をお家に持って帰るときに必要なもの
釣った魚を持ち帰るには、キャンプなどで使われる市販のクーラーボックスで問題ありません。
ボクはクーラーボックスはこちらの35Lを使っています。
持ち帰る魚の量に応じて15L/25Lを選ぶといいと思います。
クーラーボックスに直に入れると魚臭くなるため、大きめのサイズのジップロックを適当に持っていくと便利です。
スーパーで売っているジップロックはLサイズでも横幅が30cmもないので、そこそこの大物を釣ったときには魚を曲げて収める必要が出てきます。
ボクとしては30cmオーバーの特大のジップロックを1つか2つくらいは持っていった方が良いと思います。
ボクは使わない時は小さく折りたためる下記のものを用意しています。
魚を持ち帰る場合には保冷剤もあるといいです。
よく「持ち帰る魚の内臓の処理はどうしたらいいの?」と心配される方がいますが、保冷剤を入れたクーラーボックスにいれて持ち帰る分には、丸一日くらいは問題なしです。
ボクが使っているのはこちらです。こちらはXLサイズですが、持っていくクーラーボックスに合わせてLやMを選ぶのもいいと思います。
■服装や身に付けるもの
服装は動きやすければなんでもOKです。
靴はスニーカーでもよいですが、ゴム長靴もあるいはトレッキングシューズなどでもよいでしょう。釣り場は砂利が多いので、ヒールの高いものはやめた方がいいです。
帽子 (他人が振りまわすルアーから頭を守るためです)
偏光眼鏡 (水面下の魚が見えやすくなります)
釣りベスト (よく使う道具を入れておけるポケットの多い上着)
手袋 (指出し手袋が便利です。冬場は防寒タイプがおすすめ)
虫除けスプレー 秋冬は蚊の心配はないですが、蜂やアブは秋冬にもいます
■持ってると便利な道具
釣り用プライヤー 魚のクチから釣り針を外す時に使います
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小型のハサミ ハサミと兼用できるプライヤーもあります
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安物トランシーバー 渓流は水音がうるさいので、あると会話に便利です。山上の釣り場では携帯電話が通じないことも多いのであると便利です。
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■中級者を目指すならば揃えたい道具
ウェーダー 水の中に入れる長靴のお化けみたいなヤツです。引っかかったルアーを取りに行くときにも便利です。普通の管理釣り場では必要ないですが、渓流系では使っている人もいます。ボクも使うことが多いです。
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■釣りに行く前に覚えておきたい知識
スナップ(またはルアー)と糸の結び方 (最低どちらか1つ 覚えましょう)
クリンチノット
http://daiwa.globeride.jp/column/line/contents/01/index.html
ユニノット
http://daiwa.globeride.jp/column/line/contents/02/index.html
PEラインとナイロンやフロロカーボンのショックリーダーを結ぶときには、この「電車結び」が簡単で便利です
https://tsuritopics.com/opt_knot/densha-knot/
■【重要】釣りに行く前の心構え
早朝は季節によっては暗いので事前に十分な準備をしておきましょう。
薄暗い時間帯は糸を結んだりするのが困難です。
なので、事前に、畳んだ竿に糸を通しておき、スナップを取り付けるくらいまではしておいた方がいいです。
冬場、日の出前に釣るときには、小さな懐中電灯や災害時に使うヘッドライトなどを持っていてもよいかもしれません。
■早朝での釣りの心がけ
太陽が昇りきるまでは見通しがよくないので、力み過ぎないように気を付けてください
対岸に投げ込んで対岸の岩や木に引っかかる可能性があります。
また、近隣に人がいる場合には人を釣ってしまう可能性もあります。
最初は、水域の真ん中かそれより手前を狙う感じでよいと思います。
やや暗い状況下で引っかかった場合は、無理をしないで糸を切りましょう。糸を切る場合は、竿を横に寝かして綱引きのような感じでひっぱると、ルアーの接合部あたりの結び目で切れます。リールの根本でハサミで切るのはやめましょう。長尺の糸が川に流れてしまって他の人に迷惑がかかるからです。
ウェーダーを着ている人は水に入って取りに行く事も出来なくはありませんが、見かけの水深に騙されないよう、注意してください。場所によっては水底が砂利ではなく軟らかい土の領域があります。陽が明るいときは砂利の部分を歩けば問題ないですが、軟らかい土の場所は足が潜って身動きできなくなることがあります!
かくいうボクも 実体験したことがあります。たいへん危険です!
■ルアーの動かし方
「ルアーの動かし方」でネット検索すると、下記のような多彩な動かし方が紹介されています
https://tsurikatsu.com/beginner/tec/
しかし、最初は特に気にしないで、以下のような超初心者な巻き方でいきましょう
・糸を早く巻きすぎない
→早く巻きすぎると魚が追いつけない
→管理釣り場ではゆっくり巻くくらいでも十分です
・慣れてきたら、糸の巻き方に緩急を付ける
→ちょっと早く巻いたり
→ちょっとゆっくり巻いたり
→一瞬、巻くのを止めたり(止めるのは1秒前後でOK)
・さらに慣れてきたら竿を少しだけ上下左右に動かしながら巻く
→ルアーの動きがより生き物っぽくなり、さらに釣りやすくなります。
■以上です。
質問等あればどうぞ。