#BSMAC2024 の記事になります。
BSMアドベントカレンダーは12月1日から25日にかけてクリスマスまでの期間をカウントダウンするカレンダーです。期間中マガジン(記事)をbackspace.fmの運営メンバーおよびBSMの会員の皆さんで毎日投稿します!詳細はこちらから。
はじめに
こんにちは。「写真って何だろう」を語りたくて、何も知らないド素人なのに写真部の部長職を預かる総司(Sohji)です。今回は「これまでの私と写真」的な話や、写真部への思いを書かせていただきます。
写真とカメラとの出会い
私が最初に写真というものを意識したのは小学2年生まで遡ります。当時、家の本棚には30巻ほどの百科事典(平凡社もしくは小学館)が並んでいて、それをパラパラめくっては口絵の写真を眺めるのが好きでした。中でもプラハのカレル橋の写真がお気に入りで、いつかは行きたいなぁと思って何度も見ていました(この思いは二十数年後に実現することになる)。そして初めて自分から欲しいと親に頼んで買ってもらった本は、写真いっぱいのパリの旅行ガイド(笑)。この頃からヨーロッパの街並みと風景の写真が大好きでした。
そして、カメラと最初に出会ったのは小学4年生の時、教科書に載っていた天体写真を自分でも撮りたいと思って、親父のカメラPENTAX(SP?)を借りました。さすがに親父も天体の撮り方までは知らなかったので自分で調べ、長い注射器のようなケーブルレリーズを片手に、夜中に試行錯誤した記憶があります(この後3年間、私の夏休みの自由研究は天体観測となったのは言うまでもありません)。ところが自動追尾の赤道儀を使っての撮影は難しくて挫折し、しばらくカメラからは遠ざかることになりました。
セナとの遭遇
中学校時代、F1やWRCなどモータースポーツの面白さを私に教えてくれた友人がいました。卒業後、鈴鹿サーキットでF1が初めて開催された1987年の秋のこと、彼からのお誘いでF1初観戦。その時に何とサーキットのレストランで、練習走行後のアイルトン・セナと遭遇したのですが、この時ほどカメラを持っていかなかったことを後悔したことはありませんでした(翌年からこのレストランは観客立ち入り禁止になりました)。
この出来事をきっかけにして再び親父のPENTAX(ME-Super)を借りて、写真を撮ることにハマってしまい、初めて自分でCanon EOS1000Sを購入しました。やがてその友人は三菱自動車に就職し、ラリー車の開発エンジニアとして WRCを転戦することになったので、鈴鹿に来れなくなりました。私はその後も結婚する2001年まで、毎年鈴鹿に通ってました。そこで消費したフィルムは300本以上あったと思いますが、自分が満足できる写真を撮れたことはほとんどなく、またまた挫折を味わうことになりました(F1観戦にまつわる面白い話はいろいろあるので、それはまた別の機会に語ります)。
ビデオとコンデジ
CANONのカメラは、新婚旅行で東欧(念願のプラハ!)を撮ったのを最後に触れることが無くなりました。被写体がレースカーから生まれた自分の子どもに変わると、ビデオ撮影がメインになり、写真はカシオの200万画素コンデジか、携帯電話で撮ってました。そして二人の息子が高校生になって以降、写真を撮ることもなくなって現在に至ります(記録としての写真をスマホで撮るのみ)。という訳で、実はデジタルの一眼レフやミラーレスカメラをこれまで買ったことはありません。
迷宮から探究へ
これまでは天体、F1、ヨーロッパ、そして子供という、撮りたい対象が明確にあったからこそ写真を撮ってきたし、撮りたいものが撮れるなら、機材のこだわりも特にありませんでした。ところが今年初めてLSKのフォトウォークに参加した時は、どういうカメラで何を撮っていいのかさっぱり分からず、全く思い入れもない街で何を撮るのか迷っているうちに、「写真って何?」「記録としての写真と、作品としての写真は何が違うのか」を知りたくなりました。
ルデコへの道
そんな訳で、写真を勉強させてもらえる場所として、あるいは写真集や写真展を語り合える場所として、写真部を立ち上げました。更に基礎から写真を学びたくて、今年から渡部さとるさんの美術史講座と写真史講座を受講しています。さらに、来年の10月に渋谷のルデコで写真作品を展示することを目標にしたワークショップにも参加しています。
今の私は写真を撮ることより、写真を見ることが楽しいので、できる限り写真展に足を運び、気になった写真集を手当たり次第に買ってる状況です。みなさんの写真への思いや、こんな写真があるよという情報がありましたら、ぜひぜひ写真部で気軽に語ってください。
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