#BSMAC2024 の記事になります。
BSMアドベントカレンダーは12月1日から25日にかけてクリスマスまでの期間をカウントダウンするカレンダーです。期間中マガジン(記事)をbackspace.fmの運営メンバーおよびBSMの会員の皆さんで毎日投稿します!詳細はこちらから。
こんにちは!
新しいものに触れたり挑戦すること、ものづくりが大好きな、
BSM XR部の sao* です。
今回、ありがたいことにドリキンさんから記事のリクエストをいただいたので
不慣れではありますが、一筆書かせていただこうと思います。
私の活動の拠点になっている「 VRChat 」についてのお話です。
VRChatとは?
VRChatは、ユーザーが独自のアバターを作成し、
VR空間で他のユーザーと交流したりイベントを楽しめる、
ソーシャルVRプラットフォームです。
私がVRChatの世界に足を踏み入れたのは2023年3月のこと。
きっかけは、VTuberのぽんぽこさんとピーナッツくんの、
VRChat内のテーマパーク「ぽこピーランド」に行きたいと思ったからです。
ちょうどそのタイミングでBSM内でもVRChatが盛り上がっていて、
XR部のメンバーで遊び始めたのが始まりでした。
当時は、今のような活動をするとは全く想像していませんでした。
私のVRChatでの活動
私のVRChatでの活動内容は主に2つです。
・VRChat内で写真撮影(毎日1枚投稿)
・イベントキャスト活動
写真撮影について
私は元々趣味でポートレートやグラビア写真を撮影し、
写真集を作成していました。人物撮影が好きでしたが、
モデルさんのキャスティングやスケジュール管理がとても苦手で、
その部分ネックとなり作品作りが進められないことがありました。
VRChatではこの問題が簡単に解消されます!
・自分好みのアバターを作成し撮影できる
・自身の空き時間で撮影できる
・撮影場所も素敵なワールドがたくさんあるので選び放題
・VRChatは無料で楽しむことができる
まさに最高の撮影環境です!
もちろん、リアル写真撮影より楽な部分もかなりありますが、難しいところもあります。
でもそこを攻略していくのがとても楽しいです!
最近では撮影に便利なツールを簡単にアバターに仕込むことができ、
撮影の幅も広がっています。
写真展への挑戦
私は、VRChatで撮影した写真を
リアル世界のグループ展で展示する活動を行っています。
渋谷ルデコで開催された「エイチ展」に、
昨年から2年連続でVRChatで撮影した作品を出展しました。
エイチ展とは、肌色を愛するアーティストたちが作品を展示する展示会です。
展示されている作品の多くはリアルなグラビア作品で、
SNSで人気のフォトグラファーさんたちが多数出展しています。
その中で、私はVRChatで撮影したグラビア作品を展示しました。
この挑戦には「今一番好きなことに挑戦したい」という気持ちと、
「VRChatの世界を知らない方にその魅力を知ってもらいたい」という
思いがありました。
ただし、エイチ展に訪れるお客様は
一般的なグラビア作品を目当てに来場される方が多いため、
リアルではない写真をどのように受け入れてもらえるか、
またグループ展としての会場の雰囲気を乱さない作品にするには
どうすれば良いか、とても悩みました。
そのため、受け入れられるコンセプトや作風を探りながら
撮影に取り組みました。
昨年の作品「metagra」では、
リアル世界でも撮影できそうなナチュラルなグラビア作品を制作しました。
一方で、今年の作品「metagra2」では、
リアルでは表現できないVRならではのグラビア作品を制作し、
あえて正反対のコンセプトで挑戦しました。
今年の作品制作では、ツール作りが得意な友人に依頼し、
自分のアバターを第三者視点で撮影できるうえに
自由にポージングが試せるツールを作成してもらいました。
このツールは現在販売数2,500超えと、大人気ツールとなっています。
写真展で数日間在廊しましたが、
大半のお客様からは「VR?VRChat?」といった反応があり、
一日中VRChatについて説明することに…
それでも、「最先端!面白い!こんなことできるの?!」という感想を
沢山いただき、少しでもVRChatを知ってもらえたことは嬉しい成果でした。
また、リアル写真が展示される写真展にVRで撮影した写真を展示するという
常識を打ち破る挑戦をし、出展者の方やお客様にVR作品を受け入れていただけたことは、
とても貴重な経験になったと感じています。
VRChatへのハードル
ただし、VRChatに興味を持ってもらえても、
始めるためには少しハードルがあります。
主な楽しみ方としては、以下4つです。
1.WindowsPCのみ(ディスプレイで見る形で楽しむ)
・アバター・ワールド制限なし
・VRではないので臨場感は低め
2.ヘッドマウントディスプレイ(Meta Quest等)のみ
・アバター・ワールド制限あり
3.Android(iOSは一部ユーザーでのβ版のみ)
・アバター・ワールド制限あり
4.WindowsPC + ヘッドマウントディスプレイ(Meta Quest等)
・アバター・ワールド制限なし
・VRならではの高い臨場感
私が撮影しているような環境を実現するには、
WindowsPC + ヘッドマウントディスプレイが必要です。
さらに、WindowsPCにはそれなりのグラフィックボードが求められるため、
ある程度の初期投資が必要になります。
全身を動かそうとすると、センサーやトラッカーも必要になります。
ただし、この初期投資をすれば、
毎日のように様々なワールドに行き旅行気分を味わったり、
友人と一緒にいるかのように会話を楽しんだりすることができます。
そして、私のように毎日撮影を楽しむこともできます。
VRChatの楽しさは無限大です。
またVRChatでは、自身で作成したワールドを公開することも可能です。
私自身も写真展ワールドを作成して公開しています。
リアルでは簡単には実現できない個展ギャラリーも、
VRChatでは比較的容易に作成して公開できるのが魅力の一つです。
イベントキャストとして
もう一つ私が取り組んでいる活動、それはイベントキャストです。
「イベントキャストって何?」と思われるかもしれません。
VRChatには独自の「イベント文化」があります。
よくあるのは、共通の話題で集まる集会系のものや、
お店を模したワールドでキャスト(スタッフ)とお客様が
会話を楽しむ形式のイベントです。
後者では、キャストがキャバクラ嬢やメイドカフェのメイドさんなどの
ロールプレイが多いです。
私は、キャストがロールプレイをするイベントにいくつか所属しています。
その中でも、私に大きな影響を与えたイベント
「サキュバス酒場 LILITH」があります。
ドリキンさんも非常に楽しまれていたイベントで、LILITHの店内には、
ドリキンさんと瀬戸弘司さん来店時の、サインと写真も展示されています。
(私も一緒に楽しませてもらったのは、とても良い思い出です。)
元々お客さんとして通い詰め、大好きすぎて、
私自身も今年3月からキャストとなりました。
そこでは通常のイベント以外にも、貴重な経験をさせていただいています。
・サキュバス酒場 LILITH公式写真集 撮影担当
・テレビ出演
・有名ストリーマーさん来店時の出演
・ステージイベントの出演(お笑い芸人さんとの共演)
現実では体験できない貴重な機会を通じて、
自分自身の大きな成長を感じています。
通常営業で多くのお客様と会話を重ねることでのコミュニケーション能力が向上と、
緊張を伴う様々な経験をこなしたことで度胸がつき、以前ほど緊張しなくなりました。
これらはVRChatがなければ得られなかった経験です。
このような素晴らしい機会に恵まれたことに、心から感謝しています。
最後に…
ここまで読んでいただいた方は、
VRChatの世界に興味が湧いてきたのではないでしょうか?
VRChatには無限大の可能性が秘められています。
自宅にいながら、様々な体験ができます。
ただし、一つだけ難点を挙げるとすれば、
夜の時間があまりにも楽しくて寝不足になってしまうことです(笑)。
BSM XR部では毎週水曜日と日曜日にVRChatで交流会を開催しています。
雑談やワールド巡り、ゲーム、勉強会などを通じて楽しんでいます。
初心者の方向けにガイドもしていますので、ぜひお気軽に遊びに来てください!
(Discordの「【VRC】雑談」に来ていただければ案内できます。)
家にいながら様々な経験ができるVRChat。
しかも無料で遊べちゃいます!この機会にぜひ始めてみてください!
ちなみに散々無料と言ってはいますが、
アバターやワールド等、ハマるととてもお金がかかりますのでご注意を…!(笑)
カレンダー期間中の記事一覧は以下からご覧いただけます。
最後までお読みいただきありがとうございます。